「日本人ファースト」をやめるために
特集:日本と移民、そして植民地主義
「日本人ファースト」 は 「異性愛者ファースト」 と同じです
社会的多数派が、公然と自身の特権を振りかざす—
絶対に、そんな社会にしてはなりません。
しかし実は 「日本人ファースト」 は、現在の私たち自身の課題です。
というのも、日本全体も、クィアコミュニティーも、これまでもずーっと「日本人ファースト」 だったからです。
「多様性を!」 「インクルーシブ」 「平等」 と掲げるのに、そこで想定されているのは "典型的な日本人" ばかりです。
在日朝鮮人のトランスジェンダー。ウチナーンチュのレズビアン。アイヌのクィア。フィリピンハーフのゲイ。
多数派の日本人とは異なる社会経験をする人たちが、私たちのコミュニティーにも既にいます。
そして、「居るのに不可視化される」 「知ってて無視される」 という構造は、クィア映画界にも勿論あります。
本特集では、フィリピンハーフのゲイが主役の2作品、在日朝鮮人のクィアが出演する1作品、フランスで在留申請する日本人クィアを描く作品、そして日本の入管の現実を描く1作品を上映します。また、日本の植民地主義を象徴する、未解決の 日本軍「慰安婦」問題 を知るための展示も行います。
「不作為の罪」 を積み重ねた年月の重さに気がついた時の、思い。
しかしそれは、「今日から」 の1人1人の行動によって、社会を変える可能性がまだ残っている、ということでもあります。
私たちは、「映画祭」 という枠組みの中で、出来ることを模索してきました。
それぞれの人が、自分の居る場所で、行動することができます。
まだ、やれる全てのことを、やり切った訳ではないはずです。
全ての人が、対等に生きていけるように。
試行錯誤しながら、私たちのコミュニティや日本の社会のあり方を、根底から変えていきましょう。
関西クィア映画祭 実行委員会
作品一覧
- 世界は僕らに気づかない(監督 飯塚花笑/112分/2022年/日本/日本語・タガログ語)
- イマジナリーライン(監督 坂本憲翔/91分/2024年/日本/日本語)
- 愛達(監督 稲津勝友/18分/2019年/日本/日本語)
- Kotowari 断り(監督 渡邉プロスペル・コガリ/22分53秒/2024年/フランス/フランス語・日本語)
- 流れゆく 遠い道(監督 チェ・イェリン(崔藝隣)/27分/2023年/日本・韓国/日本語)
- 中学生のための「慰安婦」展パネル



