17thKansaiQueerFilmFestival2025

流れゆく 遠い道

►11/29(土) 開場17:15 開演17:30 ウィングス京都
►12/6(土) 開場19:15 開演19:30 すてっぷ

作品スチール

鉄橋と川の水が交差する東京東部の荒川の堤防下に「関東大震災時韓国・朝鮮人殉難者追悼之碑」がある。並び建つ「ほうせんかの家」に、在日朝鮮人2世の愼民子(シン・ミンジャ)さんはいる。鳳仙花で爪を染め、朝鮮半島に古くから伝わる伝統芸能・風物(プンムル)を教える愼民子さんの日常と、在日朝鮮人3世のクィアアーティスト・uhiさんの詩が静かに交わる作品。関東大震災朝鮮人虐殺100周年を記録したいという想いから制作され、今回が関西初上映となる。

過去に日本人や日本政府が過ちを犯したという歴史的事実それ自体が無視され、それどころか平然と捻じ曲げられることが、最近ますます増えている。東京都の小池百合子知事は、1974年から歴代の都知事が行ってきた関東大震災朝鮮人虐殺に対する追悼文送付を就任2年目で取りやめた。群馬県の山本一太知事は、群馬の森にある朝鮮人労働者の追悼碑を2024年に撤去した。揺るぎない歴史を語り継いでいくだけのために、私たちは強い意志を持たなくてはならなくなってきたのかもしれない。

デマや噂を理由に、誤った正義感を振り翳して、マイノリティを攻撃する。1923年のことでもあり、今の日本のことでもある。もう遠い昔だから、身近な場所ではないからは理由にならない。特に "フツーの日本人" は、自分の中のマジョリティ特権に向き合いながら、痛みを感じながら、この作品を観てほしい。



映画の「関東大震災時 韓国・朝鮮人殉難者追悼之碑」についてもっと知る
"ほうせんか"の ホームページへようこそ
映画に出てくる「関東大震災時 韓国・朝鮮人殉難者追悼之碑」を建立・維持管理する「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会」「一般社団法人ほうせんか」のサイト
歴史を引き受ける若者たち
ほうせんか100周年追悼式実行委員会「百年」メンバーへのインタビュー
百年 ペンニョン ほうせんか100周年追悼式実行委員会
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関東大震災102周年 荒川河川敷で韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
今年2025年に、荒川河川敷で行われた追悼式の記事
背景情報
関東大震災96年 朝鮮人犠牲者を追悼
史実直視しない小池知事―慰霊かき乱す否定派
10年前ほどの記事ですが、朝鮮人犠牲者追悼式典を巡る問題がまとまっています。
(かつて都知事の追悼文が、都立横網町公園で毎年9月1日に開かれる朝鮮人犠牲者追悼式典に対して送られていた。「ほうせんか」の追悼式典とは別のものです。)
関東大震災朝鮮人虐殺の否定・隠蔽について─小池都知事の追悼辞送付取りやめと関連して

関東大震災の朝鮮人虐殺、否定論やまず 公的記録、相次ぐ「発掘」
(朝日新聞・有料記事)
群馬の森朝鮮人追悼碑問題から学ぶ-追悼碑撤去の先にあるものとは?

県が撤去した朝鮮人労働者追悼碑は「加害の歴史」伝えるシンボルだった
「群馬の森」なくなっても続く活動【戦後80年連載・向き合う負の歴史(1)】

映画『あの日、群馬の森で -追悼碑はなぜ取り壊されたのか-』


監督から

チェ・イェリン(崔藝隣)CHOE Yerin監督写真

チェ・イェリン(崔藝隣)
CHOE Yerin

【プロフィール】
韓国ソウル生まれ。現在は東京で暮らしながら、ドキュメンタリー監督、通訳者、アクティビストとして活動中。フェミニズムの観点から、歴史の記憶と現在をつなぐ作業に取り組んでいる。
監督作には『할머니를 만나는 날』(Way to See Her, 2022)、『먼 길을 흐르는』(Along the Wound River, 2023)、『숲, 틈』(Forest Gap, 2025)がある。

【監督の一言(制作意図)】
 1923年9月1日の関東大震災、そして朝鮮人大虐殺。それから百年後を生きる私たちは何をどのように記憶しなければならないだろうか。
 「切断された時間」の向こうを生きる在日朝鮮人女性とクィアの声で、犠牲者たちをたたえる。

出演者から

愼民子さん

愼民子

【プロフィール】
韓国籍の在日朝鮮人2世
日本語話者
(一社)ほうせんか理事

【一言メッセージ】
102年目の追悼式のプンムルの始まりに「この地に埋められたままの犠牲者に、田舎の懐かしいだろう祭りを届けよう!楽しかっただろう祭りを。届ける私たちが、楽しんでね!!」と語った。


uhi さん

uhi [鄭優希]

【プロフィール】
1994年、東京生まれ。朝鮮学校と韓国学校に通う。かつて母が“帰国”を望んだ朝鮮民主主義人民共和国と父の憧れたアメリカの大きな存在を影に感じながら、日本・韓国社会の中で自分が在日朝鮮人三世として抱かざるを得なかった違和感を頼りに活動するクィア。入管運動や関東大震災朝鮮人虐殺の記憶継承に取り組む。

【一言メッセージ】
この大虐殺の記憶と私を最初に繋げてくれたのは、朗読される詩にもあるように、私が幼い頃からきいていた「ハラボジ(祖父)の呟き」でした。私のハラボジは1923年朝鮮生まれのためこの虐殺を直接経験したわけではありません。虐殺は関東で起きましたが、当時朝鮮人が感じた恐怖は東西南北場所に関係なく、もっと言えば時を超えてこの集合的トラウマに在日朝鮮人は苛まれてきました。そんなことを、ハラボジの呟きは物語っていると思います。
『流れゆく 遠い道』には、クィアに関する直接的な言及はでてきません。しかし、朝鮮人虐殺の記憶に向き合うことは、私自身がクィアとして風化されゆく時の流れに抗い続けていることの証左です。そして在日朝鮮人としての自分との対話なしにはクィアになり得なかった、そんな自身の過去を祝福したいと思います。
関西クィア映画祭で上映されることとなり、とても嬉しく思います。みなさんの心に残る作品となったら嬉しいです。

邦題:流れゆく 遠い道
英題:Along the Wound River
監督:チェ・イェリン(崔藝隣)/CHOE Yerin
出演:愼民子、uhi [鄭優希]
作品情報:27分|2023年|日本・韓国|日本語
プレミア:関西初

上映歴:
・第12回ディアスポラ映画祭(2024年、韓国)
・第6回ソウル女性独立映画祭 (2024年、韓国)
・第26回ソウル国際女性映画祭 (2024年、韓国)
・第20回仁川女性映画祭 (2024年、韓国)
・第17回女性人権映画祭 (2024年、韓国)
・2024大邱女性映画祭(2024年、韓国)
・東京ドキュメンタリー映画祭2024(2024年、日本)
・あめにてぃcafe 梨の木舎(2025年、日本)
・韓国の本とちょっとしたカフェ CHEKCCORI(2025年、日本)

作品あらすじ(公式):
鉄橋と川の水が交差する東京東部の荒川。関東大震災時韓国・朝鮮人殉難者追悼之碑と並んで佇む「ほうせんかの家」には在日朝鮮人2世の愼民子(シン・ミンジャ)さんがいる。鳳仙花で爪を染め、プンムルを教える彼女の日常が、在日朝鮮人3世のクィアアーティスト・uhiが書いて朗読する詩と共に語りかけてくる。
白黒の記憶に鳳仙花が伝うかのように、色を染めゆく人たちの物語。

  • 『流れゆく 遠い道』スチール
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  • 『流れゆく 遠い道』スチール
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「日本人ファースト」をやめるために 特集:日本と移民、そして植民地主義

 【特集趣旨】


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♦コンペ枠でのトークには、手話通訳がつきます。それ以外の舞台挨拶・トークで手話通訳を希望される場合は、事前申込が必要です。詳しくは情報保障のページを見て下さい。
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