トランス物語に抗して
►10/20(土) 22:40 西部講堂(オールナイト)
「これがトランスジェンダーだ」と言うとき、「私たち」の中の誰が優遇され、また無視されているか。世代・人種・民族・階級・文化の違いには注意が払われているか。
FTMの「男らしさ」についても、トランスたちを一定の方向に誘導する社会的な状況がある。ホルモンや医療的措置を入手するため、医療によってつくられた「物語」を「学ぶ」トランスたちもいる。
監督は、トランス1人1人の個人史から「FTMの男らしさ」も多様な現実があることを描く。「身体性と社会性は切り離せない」「男にトランスするということは特権を得るということだ」。
トランスする事は身体が変わるだけではなく周りとの関係性にも変化が起こる。トランスとフェミニストやクィア達の自由な対話の中で繰り返し問われる、トランスとフェミニズムの可能性。この作品は私たち1人1人がより深く理解し合う足がかりになる。
「トランスペアレント(監督)」「男子であること(カメラ)」のジュールズ・ロスカム監督作。
邦題:トランス物語に抗して
英題:against a trans narrative
監督:ジュールズ・ロスカム/Jules Rosskam
61分|2009年|米国|英語
web:http://www.julesrosskam.com/against-a-trans-narrative-1/
ジュールズ・ロスカム監督作品
今年の映画祭では、ジュールズ・ロスカム監督の作品が3作品、上映されます。
- パパのやり方(82分/2018年)
- 思いっきり泣くこと(13分/2018年)
- トランス物語に抗して(61分/2009年)
♦日本語の作品を含め、『サイン』以外の全ての上映作品に日本語字幕が付きます。
♦ステージ上での全てのトーク・講演に、手話通訳がつく予定です。
♦Many films will be screened with English subtitles. Please visit [Subtitle info] for more information.