沈黙ー立ち上がる慰安婦

►10/21(日) 11:10 西部講堂

沈黙スチール

 私たちが運動の主人公なのだ—「被害者の会」を立ち上げたハルモニ達自らが来日し、デモを行い、座り込み、首相や天皇に直接の謝罪を求めたが、拒絶された。また、国民基金の事務所を訪れて直接抗議した。1994年のこれらの闘いの映像が、古さではなく迫力をいまの私たちに感じさせるのは、日本軍「慰安婦」問題が、いまだに解決していないからだ。面会を求めて来たハルモニ達を拒否する日本政府のあり方は、「日韓政府間合意(2015)」でも変わっていない。日本政府は、被害者と向き合うことを避け続けている。
 金学順さんの告発に先立つこと十数年、1975年に日本で初めて名乗りを上げた沖縄在住の裵奉奇(ぺ・ポンギ)さん。そのインタビュー映像をはじめ、在日朝鮮人の朴壽南監督がハルモニ達と共にすごし共に闘い撮りためた豊富な映像の集大成が、この映画だ。
 在日朝鮮人の民族運動や「慰安婦」運動の中にもある「組織の論理」に組みすることをよしとしない朴壽南監督自身の芯の通った生き方が、ハルモニ達1人1人の挙げる声と共鳴しているように、私には感じられる(ひびの まこと)。

なぜ「性をテーマにした映画祭」である関西クィア映画祭で、日本軍「慰安婦」問題を扱うのか〜「沈黙 立ち上がる慰安婦」の上映にあたって

邦題:沈黙ー立ち上がる慰安婦
英題:The Silence
監督:朴壽南(パク・スナム)
   117分|2017年|日本・韓国|日本語・韓国語
web:https://tinmoku.wixsite.com/docu

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♦日本語の作品を含め、『サイン』以外の全ての上映作品に日本語字幕が付きます。
♦ステージ上での全てのトーク・講演に、手話通訳がつく予定です。
♦Many films will be screened with English subtitles. Please visit [Subtitle info] for more information.

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