ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
►9/15(金) 開場17:40 開演17:55 すてっぷ オープニング上映
(『私の愛し方』と同じ枠)
►9/22(金) 開場10:55 開演11:10 ヴィラ鴨川
ある大学にひっそりと存在する、ぬいぐるみとしゃべるサークル、通称「ぬいサー」。そこはひとの脆さと強さが混じり合う不思議な場所だった。
恋愛をしない自分はおかしい?
異性を好きになるのがフツウ?
社会を変えるべき?いやいや、自分が適応すべき?
理不尽で生きづらい世の中から目を背けることは悪なのか…?
この作品には、様々な「生きにくさ」を抱えた人が登場する。彼らの苦しみや葛藤は、私にとって身近で共感するものばかりだった。
居心地の悪さに立ち向かうことは、決して簡単なことではない。相容れない考えを持つ人と対峙するには、勇気も、根気も、必要だ。
だからといって、私たちは闘うことを放棄してしまって良いのだろうか?この作品は私たちにそんな事を問いかける。
(文責:あみ)
「Aセクシュアルの映画」として話題になった『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』は、それに留まらず、日本のジェンダーやセクシュアリティーについての取組みをちゃんと踏まえて作られた最先端の作品の一つだと思います。
(文責:ひびの)
監督から
社会的に弱い立場に置かれている人が生きる場所がどんどんなくなっている。そんなのおかしいと思ってる時にこの原作に出会いました。
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』には傷ついた人がたくさん出てきます。撮影中、私自身も人間が持つ加害性や言葉について幾度も省みていました。物語に共鳴してくれた俳優さんやスタッフ陣と、傷つくことや優しさについて、一緒に立ち止まって考えながら作り上げた映画です。
日々の無力さに疲れてしまったあなたに観てもらいたいと願っています。
クィアな心がこれ以上不自由にならないために、社会が少しでも優しくなりますように。この映画が対話のひとつのきっかけとなればと思ってます。
金子由里奈/Yurina Kaneko
1995年10月27日生まれ、東京都出身。
立命館大学映像学部卒。在学中に映画制作を開始。
山戶結希企画・プロデュース『21世紀の女の子』(2018)公募枠に約200名の中から選出され、伊藤沙莉を主演に迎えて『projection』を監督。また、自主映画『散歩する植物』がPFFアワード2019に入選し、香港フレッシュ・ウェーブ短編映画祭でも上映される。初⻑編作品『眠る虫』は、MOOSIC LAB2019において見事グランプリに輝き、自主配給ながら各地での劇場公開を果たした。「チェンマイのヤンキー」というユニットで音楽活動も行っている。
邦題:ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
英題:People Who Talk to Plushies Are Kind
監督:金子由里奈/Yurina Kaneko
作品情報:109分|2022年|日本|日本語
サイト:https://nuishabe-movie.com
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