トラニマル/トラニマル〜裁判所へ行くの巻〜

 

性別って何? 性器 にも多様性がある。トラニマル達(トランスジェンダーの人の性器) が自身について語る!

邦 題:トラニマル
英語題:Trannymal
監 督:Dylan Vade and Chry Curtis-Fawley
時 間:2分
制作年:2006
制作国:米国
言 語:なし

邦 題:トラニマル〜裁判所へ行くの巻〜
英語題:Trannymals Go To Court
監 督:Dylan Vade,Esq.and Abe Bernard
時 間:12分
制作年:2007
制作国:米国
言 語:英語
字 幕:日本語

トランスペアレント

 妊娠し出産し、自分で子どもを育てている19人のFtMトランスジェンダーの物語。そこには、ピンクか青か、男か女か、ママかパパか、などの単純な二分法が通用しない現実が詰まっている。
 「子どもとの関係では父親だけど、父親らしくしたい訳ではない」 「自分の妊娠ーそれは他人の妊娠を見ているようだった」 「女性の身体に閉じ込められた気がして、妊娠は嫌だった」 「よい親であるために、男女で役割に違いがあるとは思わない」 「私は親ではあるけど、母親でも父親でもない」 妊娠時に身体とアイデンティティーとの不調和を感じる人もいれば、男子として暮らしつつ妊娠する人もいる。
 父親と母親の役割・親子関係・妊娠や出産の意味・性別のあり方、などについての新しい視点を提供する、全ての人にお勧めの映画です。

    【受賞歴】

  • ワルシャワ映画祭2006 最優秀新作賞
  • Inside Out 2006(トロント・レズビアン&ゲイ映画祭)ドキュメンタリー賞

邦 題:トランスペアレント
英語題:transparent

監 督:Jules Rosskam
時 間:61分
制作年:2005
制作国:米国

言 語:英語
字 幕:日本語

【公式サイト】
http://www.transparentthemovie.com/

フツウに生きたい

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 同性愛は死刑になる国、イラン・イスラム共和国。そこでは、20年間に渡って性転換手術が合法的に行われ、費用も政府が半額負担する。 イラン生まれ米国育ちのタナーズ・エシャギアン監督が、MtFを中心にその実情を撮影した。
 トランスセクシュアルのAliaskerは、学校で性的に虐められ、家では父親に殺されかけた。Fahadは、髪を短髪にしても「彼は、女っぽい」と言われて雇って貰えない。手術を受けていないMtFが無許可で女性の服で外出すると、道徳警察に逮捕される。男か女のいずれかでないと生きられないイラン社会が、Fahadに性転換手術を強いる。男性の恋人を持つ20歳の青年Anoushは、手術を受けることで生き抜こうとする。そして、手術を受けたNagarも、両親から死を望まれ、家に帰ることが許されない。
 淡々と語られる現実の重さに、衝撃を受けずにはいられない。

    【受賞歴】

  • ベルリン国際映画祭 (2008)テディ賞
  • サンダンス映画祭公式上映

邦 題:フツウに生きたい
英語題:Be Like Others
監 督:タナーズ・エシャギアン
    Tanaz Eshaghian

時 間:74分
制作年:2008
制作国:カナダ・米国・英国・イラン

言 語:ペルシャ語
字 幕:日本語字幕+英語字幕(両方あります)
Farsi with English subtitles

【公式サイト】
http://www.belikeothers.com/

彼女が夫だった頃

彼女が夫だった頃

3年間の恋人付き合いを経て結婚した彼氏(夫)が、結婚 3年目に「男でいるのが苦痛だ。実はずっと女子になりたいと思っていた」と妻にカムアウト。さて、どうなる?

カムアウトした張本人のグウェンが、妻のマルゴシアや自分の両親、友人などにカメラを向けて撮ったのがこの映画。お互いの関係が異性愛から同性愛に変わった事に戸惑うマルゴシアや、グウェンが女装を開始し改名・ホルモン・手術・性別変更へと進む過程ごとに、周りの人の反応や対応が変化している様子が、リアルに伝わってくる。

【受賞歴】
バンクーバ国際映画祭
最人気カナダ映画観客賞
映画とテレビの女性芸術功労賞
モントリオール国際LGBT映画祭 ドキュメンタリー観客賞
オンタリオ・クィア映画祭 最優秀観客賞

【上映履歴】
第4回関西クィア映画祭(2009)

邦 題:彼女が夫だった頃
英語題:She’s a Boy I Knew

監 督:Gwen Haworth
時 間:70分
制作年:2007
制作国:カナダ

言 語:英語
字 幕:日本語

【公式サイト】
http://www.outcast-films.com/films/sabik/

クィアユース・ホーム

クィアユースホーム

 『クィアユース・ホーム』は、15歳から21歳の若者のLGBTQが一緒に共同生活をするホームを、若き住人たちが自分たちでカメラを持って撮影した作品。
 自分たち自身をお互いにインタビューした映像では、ホームの住人たちが、友情や感情面でのサポートを自分たち自身で創り出している姿も描かれている。

●上映履歴
関西クィア映画祭(2007)

邦題:クィアユース・ホーム
原題:Homecoming Queens

監督:Paper Tiger Television
上映時間:30分
製作:1999年 米国

字幕:日本語
言語:英語

商業主義をぶっとばせ!ー「ゲイ同化」へのクィアな応答ー

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 資本主義に反対し、ギョーカイの外部だけではなく内部にもある権威主義にも反対し、直接民主主義とDIY精神(何でも手造り!セックストイも手造り!)を擁護する世界的なアナキスト系企画Queeruption。昨年の「トランス スペシャル」で上映した「ヘルプライン」も、Queeruptionのために創られた作品だ。
 でも実は、そんな場にさえ、同性愛者中心/白人中心の傾向があった。ドキュメンタリー映画『商業主義をぶっとばせ! – 「ゲイ同化」へのクィアな応答 -』は、複数の世代の人たちで、そして複数の人種の人たちで、フェミニストで資本主義に反対するクィアな人たちで、皆で集まる場を創ろうとするときに起きた出来事を描いている。きれい事だけではなく、Queeruptionの不十分点と、そしてその問題を解決していくための話し合いや努力の過程も含めて、正直に多角的に描いているところが面白い。

商業主義2

●上映履歴
関西クィア映画祭(2007)
第一回洞爺湖国際映画祭(2008/7/8)

邦題:商業主義をぶっとばせ!
   ー「ゲイ同化」へのクィアな応答ー
原題:Market This!
   Queer Radicals Respond to Gay Assimilation

監督:Paper Tiger Television
上映時間:28分
製作:1993年 米国

字幕:日本語
言語:英語

フェンスで囲われ追い出され

フェンスで囲われ追い出され

 公園。そう、若い貧乏なホームレスのLGBTQが集まる公園が、ニューヨーク
のクリストファーストリートにあった。そこは、長年にわたって人々が集ま
り、仲間と繋がり、交流してきた大切な空間だった。
 2001年にその公園がフェンスで囲われ、追い出され、仲間たちが集まる場所が奪われた。この実話を描いたドキュメンタリー映画が『フェンスで囲われ追い出され』。
 大阪でも、長居公園の野宿者が大阪市によって追い出される事件があったけ
れど、それのニューヨークのクィア版なのかもしれない。

●上映履歴
関西クィア映画祭(2007)

邦題:フェンスで囲われ追い出され
原題:Fenced Out

監督:Paper Tiger Television
上映時間:21分
製作:2001年 米国

字幕:日本語
言語:英語

Are you looking for love / 愛を探して

愛を探して

 ポップなのにどこかシュールで、ユルユルなのにとっても刺激的。ヨーロッパの多くの国で上映されている、ノルウェーの奇才、トンイェ・ギェビョン監督の作品たちが、ついに日本初上陸。とびきりアートな映像とクセになりそうな音楽が、「愛」を探すあなたのご来場をお待ちしています。

    【全9作品28分】
  • うごく双子/Twins are moving/Tonje Gjevjon, Jan Steinum/2分/2006 /ノルウェー/言語なし
  • 舌話術/Talking in Tongues/Tonje Gjevjon/2分/2005 /ノルウェー/言語なし
  • お気に召すまま/As you wish/Tonje Gjevjon/2分/2005 /ノルウェー/言語なし
  • レズビアン体操(ソ連編)/Lesbian Gymnasts from USSR/Tonje Gjevjon/2分/2001 /ノルウェー/言語なし
  • 赤いドレスの2人/Red Dresses/Tonje Gjevjon, Jan Steinum/4分/2002 /チェコスロバキア/言語なし
  • ご主人様のおかえり/Betty Ballbreaker comes home from work/Tonje Gjevjon/2分/2000 /ノルウェー/言語なし
  • 愛を探して/Are you looking for love/Tonje Gjevjon/3分/2006 /ノルウェー/英語/日本語字幕あり
  • 黄色い未亡人/The Yellow Widow/Tonje Gjevjon, Jan Steinum, Edith Roth Gjevjon/4分/2005 /ドイツ/英語/日本語字幕あり
  • ハレルヤ/AHEJUJHA with Mr. Helium and the Holy Gliders/Tonje Gjevjon, Jan Steinum/7分/2005 /ノルウェー/英語/日本語字幕あり

●上映履歴
関西クィア映画祭(2007)
as you wish ふしぎな北欧・芸術祭
第一回洞爺湖国際映画祭(2008/7/8)

邦題:愛を探して
原題:Are you looking for love

監督:Tonje Gjevjon他
上映時間:28分(全9作品)

製作:2000年〜2006年

字幕:日本語

0メートルの隔たり

0メートルの隔たり

 パレスチナ人のセリムとアラブ系ユダヤ教徒のエズラは、エルサレムに住むゲイカップル。しかし、セリムは西岸地区に強制送還されてしまい、エズラと一緒にエルサレムで暮らすことができない。
 イスラエル市民でもあるエズラは、イスラエルによるパレスチナ占領に反対して、今日も検問所の兵士に語りかける。「命令に従っているだけ」と言う兵士に対して、エズラが問いかける―「ナチスもそうだった。自分が何をしているか、自分で考えて欲しい」。
 レズビアンカップルであるエディトとサミラは、占領に反対するデモに参加している。しかし、軍事政権の抹殺リストに載っていたアルゼンチンからイスラエルに逃れて来た移民ユダヤ教徒の家族の一員であるエディトにとっては、イスラエル国家は自分たちの家族を救った存在だった。エディトにとっての祝日「イスラエル独立記念日」は、パレスチナ人のサミラにとっては、イスラエルによる侵略が開始された悲劇の日だった。
 この映画の監督の祖父母は、実はイスラエル建国運動に関わっていた。映画は、その当時の記録フィルムも織り交ぜながら淡々と進む。イスラエルによるパレスチナへの侵略と占領が継続される現状で、各個人の置かれる政治的背景が大きく異なっている2組の同性カップルを通して、「個人と個人」「個人と社会」の、複雑な距離感を描くドキュメンタリー。

●上映履歴
関西クィア映画祭(2007)
第5回連連影展(2008)
ナクバから60年 イスラエルによる占領にも、ホモフォビアにも、反対するために(京都 2008)

邦題:0メートルの隔たり
原題:Zero Degrees of Separation

監督:Elle Flanders
上映時間:89分
製作:2005年 カナダ

字幕:日本語/英語(両方ついています)
言語:英語・ヘブライ語・アラビア語

サイト:http://www.zerodegreesofseparation.com/

何でも聞いてみよう

何でも聞いてみよう

 「おじちゃん」から「おばちゃん」になったビル/バルバラについて、3人の姪っ子(チェルシー11歳、オリビア9歳、アビー6歳)が、色んなことを聞いたり、思ったことを素直に話します。
 3人の子供たちが初めて出会う、トランスジェンダー。次々とあびせられる質問に、大人達はどう答える?
 違う人になっちゃったの?会うの怖くないかな?でも、それは優しくて、大好きな人。
 子供たちの両親や、家族の、それぞれの感情もーもちろんバルバラのー素直に語られる、素敵なドキュメンタリー。

●上映履歴
京都★ヘンナニジイロ祭(2006)
関西クィア映画祭(2007)
LGBTIQプライドマーチ協賛上映会(神戸 2008)
映画で LGBTI 入門(神戸 2008)
「映画祭の作り方」〜何でも聞いてみよう〜(2008)
第4回香川レインボー映画祭(2008)

●「何でも聞いてみよう」の日本語字幕は、関西クィア映画祭実行委員会ではなく、「京都★ヘンナニジイロ祭」が作成・管理しています。お問い合せがあった時には「京都★ヘンナニジイロ祭」の連絡先をお教えします。

邦題:何でも聞いてみよう
原題:No Dumb Questions

監督:Melissa Regan
上映時間:24分
製作:2001年 米国

字幕:日本語
言語:英語

サイト:http://www.nodumbquestions.com/
試 聴:英語版をネットで試聴できます