「クィアな障害の正義賞」について
(Queer Disability Justice Award)
『最後のパズル』(監督・脚本・主演:稲津サントス勝友、製作・撮影・編集:白田悠太 5分/2025年/日本/日本語)に対し、関西クィア映画祭実行委員会として、「クィアな障害の正義賞(Queer Disability Justice Award)」を授与する。
授賞の理由
- 車椅子を使う障害者のゲイの目線で、まっすぐに、自身の置かれている状況を上手く表現している。クィアコミュニティー的にも、クィア映画業界的にみても、日本で日本語の作品として、こういう作品が撮られることがこれまでになかった。『最後のパズル』は、日本で「障害の正義」を表現する、最も基本的で、必要不可欠な作品であるということを刻むために、授賞したい。
- 加えて、本作品は、ろう者など聞こえない人が見てもそのまま映画を楽しめるように、という意図を持って、つくられている。これは「聴者向けに作った映画に情報保障字幕をつける」というあり方に留まらない、更に先を目指す試みであり、映画という表現手法の更なる発展の試みであるとも言える。単に自身の障害のことを表現するだけでなく、自身とは異なる障害をもつ人たちを鑑賞者として想定して、そもそもの映画の作り方においても新しい挑戦をするその姿勢こそ、クィアの名にふさわしい。
授賞の方法と内容
- 事前に、授賞を監督に打診し、受けてもらえる場合に授賞します。
(今回は、白田さんにお渡しします。) - 閉会式で、発表します。
- 名義的な賞で、副賞などはありません。 (コンペ作品でもあるので、ひいきにならない様に、この話は外部には閉会式まで伏せ、閉会式で急に発表する)



