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特集2:日本軍『慰安婦』問題を本当に知っていますか?
お詫びもしてお金も渡したのに、どうしていつまでも解決しないの?と思うあなたにも知って欲しい。日本軍が実際には何をしたのかを。
1991年、元「慰安婦」の金学順さんの名乗りをきっかけに、日本軍「慰安婦」問題が社会的関心を集め始めた。しかしその後、この問題を「なかったこと」にしようとする国内の動きも大きくなり、今では教科書からも記述が削除されている。日本軍「慰安婦」問題は、朝鮮人差別や植民地主義の問題でもあり、男性中心社会で女性が受ける性暴力の問題でもある。私たちはこれらを、セックスワーク嫌悪や異性愛主義にも加担しない形で考えたい。
性的少数者が社会的に声をあげ始めた1990年代。その同時代に社会問題化した日本軍「慰安婦」問題も、性に関わる大きな不正義だ。自分から積極的に知る努力をしないことや無関心それ自体が日本人の無責任な態度だ――と私たち1人1人が気がつくためにも、本特集を開催する。
- 終わらない戦争【ドキュメンタリー / Documentary】
- ジャン・ラフ・オハーンさん(オランダ)。韋紹蘭(ウェイ・シャオラン)さん(中国)。李秀山(イ・スサン)さん(韓国)。フェリシダッド・デ・ロス・レイエスさん(フィリピン)。ピラール・フリアスさん(フィリピン)。まず何より、実際に日本軍の「慰安婦」にされた5人の証言を聞いて下さい。
- 沈黙の歴史をやぶって ~女性国際戦犯法廷の記録~【ドキュメンタリー / Documentary】
- 2000年12月、天皇ヒロヒトの有罪判決に会場は沸き立った―。日本軍「慰安婦」制度が「制度化された強かん、すなわち性奴隷制」であり、人道に対する罪である、ということを、多くの証言や資料を元に明らかにした女性国際戦犯法廷には、元慰安婦たち約60名を含むアジア諸国からの多数の参加者と、のべ5000名の傍聴者が参加した。
- パネル展示「中学生のための『慰安婦』展・ミニセット」
(写真は「沖縄慰安所マップ」
写真提供:女たちの戦争と平和資料館)
- 「慰安所は、誰が、どのような目的で作ったのですか?」「『慰安婦』は、誰が、どのようにして集めたのですか?」「誰が、どのように管理・運営したのですか?」などの疑問に分かりやすく答えるパネルを、女たちの戦争と平和資料館(wam)からお借りして映画祭会場に展示します。上映の合間に、ぜひごらん下さい。