~ 歴史をつくる これからも わたしたちも ~
2000年12月、天皇ヒロヒトの有罪判決に会場は沸き立った―。日本軍「慰安婦」制度が「制度化された強かん、すなわち性奴隷制」であり、人道に対する罪である、ということを、多くの証言や資料を元に明らかにした女性国際戦犯法廷には、元慰安婦たち約60名を含むアジア諸国からの多数の参加者と、のべ5000名の傍聴者が参加した。
映画では詳細までは描かれていないが、法廷最終日に公表された認定の概要では以下のように述べている。「そもそも天皇裕仁は陸海軍の大元帥であり、自身の配下にある者が国際法に従って性暴力をはたらくことをやめさせる責任と権力を持っていた」「天皇裕仁は自分の軍隊が『南京大強かん』中に強かんなどの性暴力を含む残虐行為を犯していることを認識していた」「強かんを防ぐため必要な、実質的な制裁、捜査や処分などあらゆる手段をとるのではなく、むしろ『慰安所』制度の継続的拡大を通じて強かんと性奴隷制を永続させ隠匿する膨大な努力を、故意に承認し、または少なくとも不注意に許可した」。
通常の裁判の判決を現実化するのは国家権力の行使する物理的暴力。だが、国家の犯罪を暴いた民衆法廷である女性国際戦犯法廷の成果を現実化するのは、市民社会だ。私たち一人一人の具体的行動が問われている。
上映後にゲストトーク:日本軍「慰安婦」問題からみえること(玉城福子)
邦題 / Japanese Title | 沈黙の歴史をやぶって ~女性国際戦犯法廷の記録~ |
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英題 / English Title | Breaking the History of Silence~The Women's International War Crimes Tribunal for the Trial of Japanese Military Sexual Slavery |
ジャンル / Genre | ドキュメンタリー / Documentary |
製作国 / Country | 日本 / Japan |
言語 / Language | 日本語 / Japanese |
字幕 / Subtitle | 日本語 / Japanese |
長さ / Runtime | 64分 / 64 min. |
製作年 / Production Year | 2001 |
監督 / Director | ビデオ塾 / VIDEO JUKU |
上映日 / Screen Date | 5/22 10:10 (京都会場3日目第1枠) |