~ 歴史をつくる これからも わたしたちも ~
いろんなバックグラウンドの人たちが集まって、ひとつの映画を観て、語り合う。そのことが持つ計り知れないチカラと可能性を、もっとも味わえる場が「関西クィア映画祭」です。すべての映画にはスクリーンを隔てて、観る側と観られる側が存在しますが、観る側がここまで「自分」について考えさせられる映画祭は珍しい。映画の楽しみ方として、もっとも王道でリッチな味わいがここにはあります。映画ファンのあなた、この映画祭の情報に出会えてラッキーですね。
さらに、この映画祭においては、どうやら「アタリマエ」が通用しないようです。ぼくやわたしは何者なのか、という問いに対して、こちら側がマジョリティ、あちら側がマイノリティといった簡単な二項対立は、ここではこっぱみじんにスマッシュされてしまうのです。なぜなら、この映画祭には無数のヘンタイの人たちが関わっており、ヘンタイの集まりの中では、ヘンタイでないなんていう人は、もはや大ヘンタイなのです。
現代日本を生きるすべての人にとって、ヘンタイの日常性に気がついてしまうほど、タイヘンな発見はありません。 というわけで関西クィア映画の刺激性および中毒性につき、ここに保証いたします。