映画祭代表 ひびのまこと からのメッセージ
今年2025年の秋か冬に、映画祭を開催できればと思っています。
社会のあり方が大きく動いている中で、クィア映画祭はどのような役割を果たすことができるのか。
試行錯誤し、挑戦しながら、共に前に進みたい。
ぜひ映画祭に、お力をお貸しください。
▼なぜ同性婚訴訟だけは、勝訴できるのだろう。
選択的夫婦別姓は敗訴。
女性が受ける性暴力被害も、不処罰の不当判決がとまらない。
元日本軍「慰安婦」の訴えも全て棄却した、日本の裁判所なのに。
「原告らの…就労就業は、実質的には強制徴用、強制連行以外の何ものでもなかった」と事実認定しても原告敗訴を言い渡す、日本の裁判所なのに。
女性や朝鮮人の被害には冷淡でも同性婚には好意的な日本の裁判所のあり方は、同性婚を認める判決の翌日に黒人差別判決を出した米国最高裁とうり二つに見える。
▼「虐殺加担のアライは要らない!」が意図せず暴く日本の植民地主義
イスラエル政府の虐殺加担企業としてクィアな活動から批判される、川崎重工など大企業の、プライド企画への協賛参加。
その同じ協賛参加企業が、戦時強制労働の被害者である元徴用工の賠償請求を拒否してきた企業である事を、日本のクィアな運動は問題にしてこなかった。
パレスチナの人たちとその連帯の闘いは、日本のクィア運動内部にある「日本の植民地主義」への無関心をも、暴いてしまった。
▼「LGBT運動は、欧米の手先」という批判に、ちゃんと向き合えているか
イスラエル政府によるガザ虐殺を、積極的に軍事支援する米国政府。
嘘をついて始めたイラク侵略戦争を挙げるまでもなく、国外で一般市民を最もたくさん虐殺した政府が、米国政府。
しかし日本のプライド企画で、「私たち」は、米国政府をまるで人権を擁護する政府であるかのように扱っている。
単に「LGBTの権利」を掲げればいい時代は既に過ぎ去ってしまいました。
世界中で、日本でも、「LGBTの権利」が政治利用されまくるようになってしまった今、私たちはどういう「LGBTの権利」を掲げるべきなのか。
日本人の、男性の、シスジェンダーの、健全者の、聴者の、難民でない、正社員の、そんなLGBTのことだけを考えるLGBT運動には限界がある。
もう少し広い視野で、私たちのあり方と生き方を問い直す視点を提示し、私たちの持つ限界を少しでも広げることができる、そんなクィアな映画祭をつくりたい。
ひびの まこと
【参考資料】
●wam アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館
https://wam-peace.org
●「徴用工」問題を考えるために
混乱したギロンを片付けたい!
https://katazuketai.jp
●クィアなパレスチナ連帯のためのページ
https://kansai-qff.org/2024/FreePalestine/
●日本のクィア・セクマイ・フェミニストの共同声明
https://kansai-qff.org/2024/seimei/
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