2009年11月15日に西宮で開催された「映画に学ぶ、LGBTのカミングアウト」は、スタッフもあわせて34名の参加をいただき、大成功に終わりました。映画上映のあとで解説を入れるのが無粋かな、という危惧もあったのですが、アンケートを見る限りでは「より分かり易かった」と概ね好評でした。
前の週の京都の上映会から引き続いて参加してくれた人も数人いました。上映後には5人ほどでお食事会をし、その後3人で、堂山のLupuで飲みました(笑)
感想とアンケートを、掲載します。
4作品とも、とても面白かったです。
テレビなど身近なメディアでは同性愛やトランスセクシャルが分かりやすくデフォルメされて取り上げられ、自分が実際に見た世界との誤差を感じることも多いのですが、映画では細かく立体的にLGBTの世界を知ることが出来ました。
特に「ママ、実はね…」は、自分自身がバイセクシャルとして経験しているモヤモヤした居心地の悪さが明確に描かれていたので、見ていて痛快でした。
性的マイノリティをテーマにした映画は今までほとんど見た事が無かったんですが、これから色々見ていきたいです。
性的マイノリティ当事者。当事者かもしれない。当事者の家族かもしれない。カミングアウトをテーマに卒論を書いている。など様々な方がいらっしゃってました。
私のいたテーブルでは緊張しながらもすぐに話が盛り上がって、和やかな雰囲気で意見交換ができて良かったです。
映画の感想としては、『「何でも聞いてみよう」を見て、聞きたいことは聞いていいんだ!と安心した』というものがありました。
でも基本的に映画の話はあまり出なかった気がします(笑)
午前の部が「LGBTの家族と友人に聞いてみよう」という企画だったので、もともと交流を目的として来られていた方が多かったんでしょうか?次々に質問が出て話が途切れない感じでした。
「自分の子供にそういう傾向があるのか気になるけど、何て切り出したらいいか分からない」という相談に、「いきなり直球で聞かれると警戒してしまうかも」「今日の上映会について話してみたら?」と案を出し合ったりもしました。
皆さんそれぞれ充実した時間を過ごされたのではないかと思います。
「映画を通して考えると分かりやすいですね」
「改めて自分について考えることができました。
私はバイセクシャルでゲイバーに勤めているのですが、ゲイの方の多くはセクシャルマイノリティーについて良く分かっていないと思うのです。トランスジェンダー・バイセクシャルについての理解が低く、私のことを「あんたゲイでしょ」と言って、バイセクシャルという意識を持ってもらえなかったりします。
もっと関西クィア映画祭などのセクシャルマイノリティーを取り上げたイベントに参加してもらいたいですね。どうしたら興味を持ってもらえるのでしょう。」
「民族的マイノリティの問題とLGBTの問題、おばあちゃんのクローゼットの話など、いつもLGBTについて考えるときの視点とは異なる視点を教えてもらえる映画が多くて、学べることが多かったように思います。これからもこういう機会があれば参加させて頂きたいと思います。」
「前回の京都ではきん張してあまり話せなかったのですが、今回の座談会では色々自分のことを話せて、自分の性のあり方を受け入れてくれる人達もいるんだと思えるようになってきたので、来れて良かったとすごく思います。」
「4本とも非常におもしろかったです」
「短ぺんは、とてもわかりやすくて、4つも見れてよかったです!!次回も時間作って来たいです!!」
「映画祭は行ったことがありませんが、今日の上映会はとても良かったと思います。」
「時刻に関する感覚がスタッフと大きく違う。入場時刻は30分前までからが古人に感覚です。遅れないというのが原則ですが…。それでないと道中走りまくる人がいて危ない危険。開演2時間たって、クィアの語句説明がない。」
「二元論によるカテゴライズにより、バイセクシャルやトランスジェンダ等の人達を追いつめてしまっている現状を再認識できて良かったです。」
「『役名:父』を観て、二重三重におかれているマイノリティの存在を改めて考えさせられました。身体障がいをもつトランスの方とお会いしたこともあったのですが、そういった人々のことは、セクシャルマイノリティについて学んでいく内についついすみに置いてしまっていました。 私はセクシャル的にはマジョリティなのですが、こうした会に参加するたび、今まで考えもせず無意識にもっていた「当たり前」が崩れていきます。マイノリティを中心とした会ではありますが、それを私も自分自身に省みることが最近やっとできるようになってきました。」
「短ぺんを見れておもしろかった。子供たちに様に何でも言葉にできたらいいなぁと思いました。」
関西クィア映画祭 実行委員会
https://kansai-qff.org/
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