13thKansaiQueerFilmFestival2019

性にあたりまえなんてないよ

あなたはどんな性別で暮らしていますか?
恋愛やセックスは好きですか? どんな恋愛やセックス、人との関わり方をしていますか?
「男らしさ」や「女らしさ」が期待されることに、しんどくなった経験はありませんか?
もう既に「男女という制度」の枠組みから出て、自分らしい性を生きている人たちが、沢山います。
典型的であってもなくてもいい。変(=クィア/queer)でもいい。性のあり方は多様だ。私たちは生きていける!
「クィア」を切り口に「性」をテーマにした映像作品を上映する関西クィア映画祭は、そんなメッセージがあふれる「みんなのお祭り」です。



ところで「クィア」ってなんですか?

英語で「奇妙な/変な」という意味で、性的にフツーでないとされる人への蔑称だった「クィア」。LGBT という言葉がフツーになった今だからこそ、私たちは敢えてこの言葉を使います。
それは、LGBTにとどまらず、様々な性や生を肯定したいから。
「男女という制度」という枠組みの代わりに「LGBT」という枠組みを作って、安心したくないから。
規範に頼らずに一人一人が自分の性や生を選び決めていける、という希望があるから。
フェミニズムが当たり前の世の中をつくりたいから。
民族差別、障害者差別、セックスワーカー差別、貧困など、私たちの身の周りにある差別と権力の構造に 向き合って変えていきたいから。
「共に生きる」ことは、難しくもあり、豊かなものでもある、と知っているから。



タイヘン×ヘンタイ

 性別や恋愛のあり方、生き方は多様だーー私たちはそう思って集まります。しかし時を重ねると、私たち自身も他者のあり方に無知だったり、時には受け入れ難いことがある、と気がつきます。
 例えば「LGBT」を掲げていてもゲイ男性ばかり目立つことは珍しくありません。在日朝鮮人のセクマイは、いつも不可視化されています。
 「少数派の中の少数派」を作ってしまうことや、時間も人手もお金も限られている中で優先順位をつけること、身近な差別・抑圧への無関心は、多数派社会だけの問題ではありません。
 単純化した分かり易さやシングルイシュー主義にはご用心!私たちの複雑さや自分の特権にも向き合い、本当に多様性を手に入れるのは、とても「タイヘン」なのです。

 また最近は「LGBT」が流行りですが、私たちは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーといった簡単な言葉では表しきれない存在です。恋愛対象や自身の性別が、個人の人生の中で「変わる/変態する」ことだってあります。
 さらに、大企業や行政の顔色をうかがい、多数派に「受け入れてもらう」ために行儀よくするのはゴメンです。「私たちはフツーの人だ」と言うだけではなく、「フツーって退屈」「もっとヘンになろう」とも言いたい。
【タイヘン×ヘンタイ】のキャッチコピー、「私たちは一人ひとり違う、という現実に向きあうんだ!」という心意気を表すには、ピッタリの言葉だと思いませんか?



もっと知りたい…



お問い合せ:関西クィア映画祭 実行委員会

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