おばけのマリコローズ
ネギ子は、おんぼろアパートにひとり暮らし。大好きなあの娘には彼氏がいて、うまくいっているご様子。
きっとこの恋心は実らない。
もー、いいんだ。死んじゃうんだ。包丁手首に押し当てて、決心したネギ子の部屋に現れたのは、おばけのおばさ…ん?…え?おかま??
ゲイの幽霊、マリコローズが歌う!おどる!エコーーをきかすぅー!!
ネギ子の恋を、たきつけるぅぅーー!!!!
恋をするあなたに贈る、そして、恋をしないあなたにも贈りたい愉快痛快ホラー活劇!!
この恋心は、どこへゆく?
選手の掟
もしも自分が青春を費やし愛してきたスポーツを取り上げられたら?それも「レズビアンだから」という理由で?
この作品は「飲酒禁止、薬物禁止、レズビアン禁止」のルールで多くの女子選手の青春を踏みにじってきた、ある大学の女性バスケットボールコーチの話だ。2005年にチームを辞めさせられた有能プレーヤーが起こした訴訟をベースに、長年に渡るハラスメントの経緯が被害者のインタビューと共に語られる。
同性愛嫌悪が特に激しいと言われる女子スポーツ界。そこは「ガラスの天井」なる女性差別の残る世界でもある。果たしてコーチだけがこの事件の加害者なのか?アメリカ社会の現状を鋭く突くこのドキュメンタリーを、是非ご覧下さい。
マイ・ノーマル
ナタリーはその魅惑的な容姿と自由なプレイスタイルから、NYのSMクラブで売れっ子女王様に上り詰めた、若いレズビアン。そんな彼女の夢は、いつか映画製作の現場で働くこと。同じ夢を持つ大麻の売人と仲良くなり、情熱的な出会いから新たな恋もちらつき、あこがれの撮影現場でのインターンシップも決まった。しかし望んでいたことが上手くいくように見える一方で、なぜか歯車は狂い始める‥‥。
誰にでも感情、恐れ、欲望、夢はあり、そしてそれは人それぞれ違う。自分は他の人とは違うやり方で夢を実現させたっていい。『マイ・ノーマル』は、他人がどう思おうと気にせず、自分が自分であることを精一杯楽しむことを教えてくれる、ちょっぴり痛くて楽しいレズビアン映画だ。
トランス物語に抗して
「これがトランスジェンダーだ」と言うとき、「私たち」の中の誰が優遇され、また無視されているか。世代・人種・階級・文化の違いには注意が払われているか。
FtMの「男らしさ」についても、トランスたちを一定の方向に誘導する社会的な状況がある。ホルモンや医療的措置を入手するため、医療によってつくられた「物語」を「学ぶ」トランスたちもいる。
監督は、トランス1人1人の個人史から「FtMの男らしさ」も多様であることを描く。そしてフェミニストやクィア達、トランスたちの自由な会話を通じ、私たち1人1人がより深く理解し合う可能性を探る。
「トランスペアレント」「男子であること」のジュールズ・ロスカム監督の待望の最新作!
アンフェタミン
フィットネス・ジムのトレーナーをしている異性愛のイケメン、カフカが、情熱的なエグゼクティブであるゲイのダニエルに出会う。二人は運命的な恋に落ち、セクシュアリティーの違いやカフカの薬物中毒も、二人の愛によって乗り越えられると信じた。
しかし、カフカの恐ろしい過去の経験がフラッシュバックし、二人の関係は困難になる。
暴力と薬物依存。愛と友情。今年のベルリン国際映画祭でも上映され好評を博した、香港からの最新作!
父さんへのポストカード
日本でもスタンスカンパニーから配給された「プリンス・イン・ヘル」の監督であり、本作を監督したHIV positiveでゲイのミヒャエル・シュトックは、子どもの頃、父親から性的虐待を受けていた。その25年後、彼は家族や友人達と会話をし、その虐待が家族それぞれにとってどういうものであったかを映画に描き出す。
性的虐待を描いたよくあるドラマとは異なり、このドキュメンタリーでは、怒りや怨恨はあまりでてこない。むしろ、希望や愛に包まれていると言えるかもしれない。ミヒャエルは、加害者である父親を非難するためではなく、理解するためにこの映画を作った。そして最後に、彼はこの映画を父親本人に送る…。
普段は公には隠されているものを、本作は自然体で表に出していく。今年のベルリン映画祭でも上映された大作。
あかね色のケープタウン
人種隔離政策下の1950年代南アフリカ、ケープタウン。人種が異なれば同じ場所で食事も出来ない。インド女性のアミナは、警察の嫌がらせを受けつつも、様々な人種が集うカフェを経営している。
ある日アミナのカフェを訪れたミリアム。彼女はそれまで習慣に従い、抑圧的な夫の元で従順に暮らしてきた。伝統的インド人社会から自由に生きようとするアミナに影響を受けるミリアムと、そのミリアムに励まされるアミナは、次第に惹かれあう…。
異なる状況に生きる二人の女性ーアミナとミリアムの恋を軸に、異なる人種の男女ージェイコブとマデリンの恋や、女性の生き方を重層的に描く本作。
力強くて爽やかな物語にあなたも勇気を貰うはず!