セックス! セックス! セックス!特集
〜奪われたセックスを取り戻す 2017年・秋〜
いろんな感じ方、覗いていきませんか?

セックスはしても、しなくてもいい。
でもセックスをする人の数だけセックスがあるのなら、普段私たちが映画やポルノの中で目にするセックスはどうしてこうも一辺倒なのだろう?マンコを持つのが、完璧なボディでフェミニンな「女」だけだったり、チンコがイかないと終わらなかったり、したくない行為の強要が良しとされたり、かたや全員が健全者だったり。もっとクィアで、リアルで、複雑で、パワフルで、それでいて最低限のマナーを全員が尊重する、障壁をぶち壊すようなフェミニストなセックスを見せたい。それが、世の中のフツーに奪われた私たちのセックスを取り戻す、2017年のセックス映画特集です。
欧米のクィア映画祭やポルノ映画祭から厳選した、肌の色、体のカタチ、セクシュアリティー、感じ方も多様な4作品。各作品がそれぞれの課題を補い合って見せてくれるのは、政治的で刺激的で官能的な、もしかするとあなたにとって初めての世界かもしれません。(岸茉利)
 レンズ越しのあなたに
 Yes, We Fuck!
 36歳、童貞。
 ニュウロセックス3


ミニ特集(1) 
私たちのストーンウォール 

米国LGBT運動の始まりとしてよく言及されるニューヨークでのストーンウォール暴動。1969年6月28日のその暴動の発端は、黒人のドラァグクイーンのマーシャ・P・ジョンソンさんと、プエルトリコ系のトランス女性シルビア・リベラさんだった。しかし昨年公開された映画「ストーンウォール」では、白人シスジェンダーのゲイ男性を闘いの主人公として描いていた。有色トランス女性やブッチダイクの存在を歴史から消し去り、ストーンウォールの闘いの成果を白人ゲイ男性が盗む描き方だったため、強い批判をあびた。
米国でも、「私たち」の内部の差別(女性差別・人種差別・トランス差別)は今もあり、それへの抵抗と闘いが続けられている。その闘いに敬意を示し、日本人ゲイ男性にも自身の特権に気づいて欲しいと祈念しつつ、有色トランス女性のドキュメンタリーを2作品、上映する。

 メジャーさん!
 マーシャの生と死に正義を


ミニ特集(2) 
不可視化に抗う 

すべての教室に同性愛者が居るのに、なぜ無視するのか。
パレードにはバイセクシュアルやトランスジェンダーも居るのに、なぜ「レズビアン&ゲイ・パレード」なのか。
そうやって私たちは不可視化に抗ってきた。
今の日本で、私たちのコミュニティーで、何が不可視化されようとしているのか。誰が居ないことにされ、誰の声が無視され続けているのか。何が「最終的に解決」したことにされてしまっているのか。誰の無関心がそれを支えているのか。
 この声で拓く道
 鬼郷
 いのちの森 高江

関西クィア映画祭 Kansai Queer Film Festival http://kansai-qff.org/