資本主義に反対し、ギョーカイの外部だけではなく内部にもある権威主義にも反対し、直接民主主義とDIY精神(何でも手造り!セックストイも手造り!)を擁護する世界的なアナキスト系企画Queeruption。昨年の「トランス スペシャル」で上映した「ヘルプライン」も、Queeruptionのために創られた作品だ。
でも実は、そんな場にさえ、同性愛者中心/白人中心の傾向があった。ドキュメンタリー映画『商業主義をぶっとばせ! – 「ゲイ同化」へのクィアな応答 -』は、複数の世代の人たちで、そして複数の人種の人たちで、フェミニストで資本主義に反対するクィアな人たちで、皆で集まる場を創ろうとするときに起きた出来事を描いている。きれい事だけではなく、Queeruptionの不十分点と、そしてその問題を解決していくための話し合いや努力の過程も含めて、正直に多角的に描いているところが面白い。
●上映履歴
関西クィア映画祭(2007)
第一回洞爺湖国際映画祭(2008/7/8)
邦題:商業主義をぶっとばせ!
ー「ゲイ同化」へのクィアな応答ー
原題:Market This!
Queer Radicals Respond to Gay Assimilation
監督:Paper Tiger Television
上映時間:28分
製作:1993年 米国
字幕:日本語
言語:英語