コロナ禍での映画祭・キャンセルについて
第15回関西クィア映画祭2022のコロナ対策について
(8月25日)
(映画祭の公式ブログに掲載したものを、こちらにも掲載します。)
以下の文章は、昨年の第14回関西クィア映画祭2021の実行委員会が出した「コロナ禍における関西クィア映画祭について(声明)」をもとにしています。今年の状況に合わせて、変更している点もありますが、合わせてご覧ください。
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【目次】
- 【1】映画祭の中止、延期の判断
- 【2】今年の基本的な考え方
- 【3】今年の具体的な感染対策について (1)主催者側について
- 【4】最後に
(2)一般来場者(お客さん)へのお願い
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【1】映画祭の中止、延期の判断
行政の判断がいつも正しい訳ではなく、また市民が行政の要請に必ず従う必要がある訳ではありませんが、実行委員会は、今年も基本的に行政の判断を尊重することにしました。行政からイベントの中止要請が行われた場合には、映画祭を中止します。イベントの開催について制限の要請があった場合には、その制限に従います。また、行政からの中止や制限の要請がなくても、借りている会場(シネマート心斎橋、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川)から中止や制限の要請があった場合には、それに従います。中止や延期の判断に関しては、ホームページ・各SNSを随時ご確認ください。
【2】今年の基本的な考え方
「なぜあえて対面での映画祭が必要なのか」ということに関しては昨年の方針と同様なので、そちらと合わせて、以下をご覧ください。
昨年と違って、実行委員会の内部や周りでも、感染したことがある、という人が普通にいる状態になってきて、「ウィズコロナ」の状況に変化してきているとも言えます。感染症法の分類を2類相当から5類相当(季節性インフルエンザと同じ)へ移行しようという議論も登場しています。こういった状況の変化を見て、「もうコロナのことは気にしなくていい」という意見を持つ人もいるかもしれません。
ですが、感染することや濃厚接触者になることによって受ける支障やリスクは人によって違いがあります。私たちのコミュニティの中でも、違いがあります。基礎疾患を持つ人や高齢者についてはよく言われていますが、例えば、感染者や濃厚接触者になると、持病の治療が受けられなくなる、という人もいます。普段、介護者を使って、自立生活している障害者の人もいますが、介護者が感染者や濃厚接触者になることで、日常生活が送れなくなる人もいます。ここでは全てを挙げきれないし、実行委員会が把握できていないこともたくさんありますが、まずは「抱えるリスクは一人ひとり違う」ということを認識することをスタート地点にしたいと思います。そして、自分の身を守るためだけに対策を取るのではなく、自分よりもリスクが高い人が映画祭に参加することを想定して感染対策を行う、という方針にしました。人によってはご自身の実感を上回る感染対策を求められることに戸惑いを覚える方もおられるかもしれませんが、必ずご協力をお願いします。
また、感染拡大の状況を受けて、映画祭への参加を今年も諦める方もいらっしゃると思います。そういった仲間たちの存在を、私たちは忘れないでおきたいです。映画祭は来年以降も、開催し続けていきたいと考えています。来年は、より安心して映画祭への参加を考えられる状況になっていることを願うばかりです。映画祭の会場に来られない仲間の存在を忘れずに、そして、これからも映画祭を続けていこうという決意を胸に、今年の映画祭を開催したいと思います。
【3】今年の具体的な感染対策について
(大阪会場+京都会場)
大阪会場、京都会場ともに、以下の対策を講じます。
大阪会場では、以下の対策を講じます。京都会場については、もうしばらくお待ちください。
(1)主催者側について(実行委員/当日スタッフ/ゲスト出演者など)
以下を実施します。
●体調管理
映画祭参加日の1週間前から、なるべく感染リスクの少ない行動を取ります。加えて、「体調・行動記録シート」を記入して、自分の体調や行動に注意をした上で、体調に異変がある場合(もしくは濃厚接触者になった場合)は、参加を取りやめます。
●行政のチェックリストの記入
大阪府と京都府が、イベント開催に当たって要請しているチェックリストの項目をすべて埋められるようにします。
・大阪府
イベント開催時のチェックリスト(大阪)
・京都府
イベント開催時のチェックリスト(京都)
●マスクの着用
原則、不織布マスクを着用しますが、その一方で、呼吸器、皮膚、心臓等の疾患、癌治療の後遺症、小耳症、聴覚障害、自閉症、感覚過敏、知的障害など様々な障害や病気が原因で、マスクがつけられない人や、不織布マスク以外のマスクをつける人がいることもご理解ください。
※参考:わけがありますくプロジェクト
(2)一般来場者(お客さん)へのお願い
●体調管理
- 体調が優れない場合は、無理をせず次の機会にお越しください。
- コロナに感染している可能性がある場合(例えば、発熱や、のどに違和感や痛みがある場合、体調に異変を感じる場合)は来場をお断りします。
- 濃厚接触者に該当する場合も、来場をお断りします。
- よければ、実行委員会でも使用している「体調・行動記録シート」も自由にご活用ください。
●払い戻しについて
上映中止の場合を除き、チケットご購入後の内容変更、キャンセル、払戻しはできません。
ただし、新型コロナウィルス感染防止の観点から、発熱・咽頭痛・風邪等の症状があるもしくは濃厚接触者になったことを理由として鑑賞ができなかった場合に限り、例外的に、払い戻しを行います。該当される方は、必ず映画祭会期中に、映画祭実行委員会までご連絡ください。
●マスク
- 原則、不織布マスクの着用をお願いします。
- 呼吸器、皮膚、心臓等の疾患、癌治療の後遺症、小耳症、聴覚障害、自閉症、感覚過敏、知的障害など様々な障害や病気が原因で、マスクがつけられない人や、不織布マスク以外のマスクをつける人がいることも理解しましょう。(マスクをつけられない方は、おしゃべり、咳、くしゃみをされる際は、ハンカチで口・鼻を押さえるなどして飛沫拡散防止に努めてください。)
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(不織布)マスクがつけられない人のために、「わけがありマスク」のシールを映画祭が用意します。シールをつけるかどうかは任意とさせていただきます。
※参考:わけがありますくプロジェクト - 飲食や喫煙の時には、マスクを外すことになるため、喋らないようお願いします。マスクを外したまま、会話をしている人などを見かけたら、スタッフがお声がけする場合もあります。ご了承ください。
●手指消毒と検温
会場での手指消毒と検温にご協力下さい。アルコール消毒ができない人は、手洗いをお願いします。
●連絡先の把握
- 会場にて、行政のコロナ追跡サービスへの登録へのご協力をお願いします。スマートフォンをお持ちでない方は、連絡先シートへの記入にご協力をお願いします。
- 連絡先シートは回収ポストにご自身で入れていただき、何もなければ映画祭の1ヶ月後に破棄します。保健所などから提出が求められた場合や参加者の感染が発覚し来場者へ連絡しないといけない場合にのみ、回収ポストを開封します。
●映画祭から2日後までの間、感染した事が発覚した場合
- 実行委員会(info@kansai-qff.org)まで、連絡をお願いします。
- 連絡先シートを提出したお客さんへは、映画祭の参加者(主催側含む)で、感染が発覚した人がいることを、ご連絡します。
以上の感染対策にご協力頂けない場合には、入場をお断りします。
【4】最後に
私たち自身の健康と仲間やコミュニティーを守るために、可能であれば必要なイベントを開催することと、真面目に感染対策をすることの、両方が必要だと私たちは考えています。関西クィア映画祭は実行委員会が主催するイベントですが、来場者の皆さんと一緒に作り上げるコミュニティーの場でもあります。コロナ禍の厳しい状況の中で「よりリスクの少ない開催」を実現するためには、実行委員会だけなく、来場者の一人一人のご協力が欠かせません。ぜひ共に、映画祭を成功させましょう。希望に加担しよう!今年も映画祭会場でお会いしましょう!
コロナ禍での映画祭・キャンセルについて
(8月1日)
- 第15回関西クィア映画祭2022は、対面での開催となります。オンラインではなく、最大限安全に考慮した形で、実際に人と会う場所を作ることを大切にしたいからです。
- これまでの映画祭は全会場を一つのプログラムとして組んできましたが、大阪ー京都間の移動を減らすために全会場共通のパスは廃止しました。
- 会場では、最大限コロナ対策を行います。当日は、不織布マスクの着用、手指消毒、検温などの感染予防対策をしていただいた上で、感染発覚時に備えた連絡先の記入や登録など、感染拡大の防止にご協力お願いします。体調がすぐれない場合は、無理をせず次の機会にお越しください。
- 今後のコロナ状況次第では、一部もしくは全プログラムの、延期もしくは中止の可能性があります。開催状況の詳細は、ホームページ・各SNSを随時ご確認ください。
- 判断基準等は昨年公表した「コロナ禍における関西クィア映画祭について(声明)」も参照ください。