関西
Queer Film Festival 、今年もHEP HALLにて開催!!
性とそれに関わる暮らしや生き方をテーマにした作品を集めた、関西クィア映画祭を開催いたします。今年で3度目となる関西クィア映画祭は、昨年、5日間で参加者約1600名と多大なる好評をいただき、多くの方からの声援のもと昨年同様5日間の会期で14プログラムをお届けすることとなりました。
ラインナップは、関西独自のセレクションをメインに、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」(※1)の作品も交えた豪華なものとなっています。作品の殆どが、関西初上映! 中には日本初上映のものもあります! お見逃し無く!!
また、今年は海外のアーティストを呼んでのライブや、FtMトランスジェンダー(※2)作品を充実させるなど、新たな試みにも挑戦しています。会場では、グッズ販売やミニ企画など上映作品以外でも楽しんで頂けるよう準備をしています。
※1【東京国際レズビアン&ゲイ映画祭】
今年で16年目になる映画祭で、2007年7月12日(木)~16日(月)に開催されます。世界にはセクシャルマイノリティをテーマとした映画祭は150以上ありますが、同種の映画祭としては、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭は香港と並びアジア最大規模を誇っています。また、セクシャルマイノリティをテーマにした映画祭は昨年ではこの他、香川、京都、青森、北海道にて開催されました。
※2【トランスジェンダー】
出生時に振り分けられた性別とは異なる性別で生きようとする人。
性同一性障害の人も含む幅広い言葉。
【FtMトランスジェンダー】
「FtM」は「Female to Male」の略称。
出生時、「女性」に振り分けられたが「男性」として生きようとする人。
【MtFトランスジェンダー】
「MtF」は「Male to Female」の略称。
出生時、「男性」に振り分けられたが「女性」として生きようとする人。
◆「クィア/Queer」って??
クィアとは英語で「変態」のこと。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなど、性と性的指向の領域で「ふつう」ではないと考えられている人々が、差別的なクィアという言葉を逆手にとって自称することで、自らの立場をポジティブに捉え直す意味を持ちます。
◆今年のテーマは、『タイヘン×ヘンタイ』!!
私たちは、「自分たちの性別や恋愛のあり方、生き方は多様だ」という趣旨で集いました。この趣旨は、セクシャルマイノリティが抑圧を感じずに日々を過ごすうえで、とても重要なことです。実際、関西クィア映画祭は、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーをはじめ、様々な性のあり方を体現しているスタッフ達によって運営されています。しかし、そうした趣旨のもとに集う私たちですら、ときに自分とは違う様々な性のあり方を知らなかったり、認められなかったりすることがあります。さらに、広くセクシャルマイノリティのコミュニティ内部にも、セクシャリティとは別の面での差別(民族、障害、社会的地位など)が反映されたり、多数派を形成するセクシャリティがその他の少数セクシャリティを抑圧したりといった状況が存在します。
「多様性」を謳うことは簡単ですが、本当の意味で「多様性」に向き合うのは極めて難しいことです。それでも、「私たちはちゃんと人間が一人一人違っているという現実に挑むんだ!」という心意気を込め、今年のテーマに『タイヘン×ヘンタイ』を掲げました。あえてカタカナ表記にし、多角的な意味づけを狙っていますが、「タイヘン」とは主に以上のような「大変さ」を、そして「ヘンタイ」とはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、ヘテロセクシャルといった言葉で括られない個人個人特有の性のあり方や、その性のあり方そのものも個人の人生の中で「変わりうる」という現実を指しています。
3年目。今年の関西クィア映画祭は深化し、かつ進化します!!
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