■関西Queer Film Festivalとは?
関西Queer Film Festivalは、その名の通り、関西でQueer Filmを上映する映画祭です。2005年は7月23日、24日の2日間、大阪・梅田の観覧車のあるビルの8階・HEP
HALLで開催され、スタッフを入れるとのべ1200人という人が関わりました。
2005年は、東京で開催されている「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」(※)の上映作品とともに、関西のみで上映されるプログラムもいくつかありました。
※「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」は2004年で13回目になる映画祭で、毎年数千人の観客を動員し、好評を博しています。ジェンダーとセクシュアリティーをテーマにした内外の作品を集めて一度に見ることができる貴重な機会になっています。
また、この映画祭は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの当事者を含むスタッフとボランティアの手で運営されており、観客と作り手の距離が近い、フレンドリーな会場の雰囲気が映画祭を一層印象深いものにしています。
■関西Queer Film Festivalの意味
私たちが考えるQueer Filmとは、ジェンダーとセクシュアリティーをテーマにした映像作品のことです。Queer
Filmを上映することで、性とそれに関わるライフスタイルの多様性を多くの人に実感して頂きたいと願っています。
また、海外じゃなく、東京じゃなく、私たちの住んでいる地域・関西で、Queerな人たちとその友人たちが集まって映画祭を行うということに、大きな意味があると考えています。
■Queer(クイア)とは?
クイアとは英語で「変態」のこと。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど、性と性的指向の領域で「ふつう」ではないと考えられている人々が、差別的なクイアという言葉を逆手にとって自称することで、自らの立場をポジティブに捉え直す意味を持ちます。
クイアは、まだ日本では定着した言葉ではないので、いろんな意味で使う人がいます。実際、私たち実行委員の中でも「クイアって何?」って聞くと、色んな答えが返ってきます。「同性愛者のこと」「お・か・ま、ってこと」「変態上等!」「普通じゃないことを楽しんでいる人たちのこと」・・・生まれつきの性別に違和感がなくて、異性が好きな人でも、「私はフツウじゃない、私の生き方もクイアよ!」という人だっています。
私たちは、この多様性をそのままにして、「クイア」という言葉を使っていきたいと思います。
「あなたにとって、クイアって何ですか?」
圧倒的な多様性の混沌(カオス)の中に、新しい出会いと対話が生まれることを願って。
-付記:
現時点では、実行委員の中に「インターセックス」や「Aセクシャル」を名乗る方がいらっしゃらないので、このホームページでは暫定的に「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど」という書き方をしています。しかし、これは今後ずっと、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーだけで映画祭を作っていこうという意図ではありません。
この映画祭を通じて、ジェンダーとセクシュアリティーに関わる様々な立場の人たちとつながっていきたいと私たちは考えています。また、映画祭それ自体が、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーのためだけのイベントでなく、幅広く様々な立場の人たちのためのイベントとして発展していくことを望んでいます。
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