2005年度版

「みんな」にとって、楽しい映画祭にするために
関西QueerFilmFestival実行委員会


●会場内は禁煙です。ビル内に喫煙所はありませんので、喫煙は屋外でお願いします。
●映画上映中は必ず携帯電話の電源をお切り下さい。
●写真撮影について……今の社会では、クイアであることが明らかになると色々な不利益を受けることがあります。映画祭に来た人が安心して会場にいられるようにするため、実行委員会は個人のプライバシーを最大限尊重したいと考えます。

●映画祭でもトラブルが起きる可能性はあります。

 映画祭には様々な立場や考え方の人が集まるため、他人の置かれる立場や状況についてよく知らずに、失礼な言動をしてしまうこともあります。色々な差別や力関係が顕在化する場合もあります。また、セクハラや性的な暴力は、同性間でも起こる事なのです。

●見えない社会的な力関係がある。

 例えば「彼氏いる?」「好みの女の子は?」「結婚はいつ?」といった、言う側には悪意のない気軽な質問。こういった一言の積み重ねが異性愛を押しつけ、異性愛を中心とする社会的な力関係をつくりだすことを、私たちは知っています。そういった異性愛の押しつけ以外にも、様々な押しつけや社会的な力関係が、私たちの社会、そしてクイアのコミュニティと呼ばれる所にもあります。外見で勝手に誰かを「女/男扱い」したり、「男女以外の性別の人」やバイセクシュアルやAセクシュアルの存在を無視したり、特定メンバーの都合で場所が運営されていたり「女性」だという事で意見が通りにくかったり…。「男女という制度」による様々な形での差別があり、私たち自身もそういった差別を体言してしまうことがあるのです。

●性に関連すること以外でも。

 健全者中心主義や日本人中心主義など、様々な差別や力関係が、社会とコミュニティにはあります。年上、人脈が広い、コミュニティ歴が長い、などによる力関係も起こりえます。

●「嫌だ!」と思ったら「嫌だ!」と言っていい。

 誰でも、どこでも、誰にでも、自分がされたくないことをされたら、相手に直接「嫌だ、やめてほしい!」と言う権利があります。セクハラや性的な暴力を受けた時も、黙る必要はありません。また「嫌だ」と言うことで場の雰囲気が壊れるんじゃないか、などの心配をする必要は全くありません。

●話し合うという方法もあります。

 お互いの意見や認識が違っていた場合。「嫌だ」と感じた時。「嫌だ」と言われた時。話し合いをするという方法もあります。その時、第三者が立ち会うことで、冷静な話し合いがしやすくなることもあります。

●その時すぐに自分の意見を言えないこともある。

 嫌なことをされても、すぐに「嫌だ」と言えないこともあります。それは、特に相手が力を持っている(と感じた)時に多いです。

●実行委員会の責任。

 もし映画祭の会場で何かあった時は、お近くの実行委員までご連絡ください。また、映画祭の主催者である実行委員会は、映画祭会場で力を持っており、実行委員会やスタッフも間違ったことをする可能性があります。実行委員会の方針に対してご意見などあれば、遠慮なくお寄せ下さい。

●ご意見窓口(2005年8月末まで)

 以下の連絡先にご連絡頂ければ、担当者の責任で実行委員会の会議で全体化して、対応をします。また誰でも映画祭実行委員会のミーティングに自分で参加して、意見を言い提案をすることができます。

 info[at]kansai-qff.org(※担当者の名前A)
 volunteer[at]kansai-qff.org(※担当者の名前B)
 booth[at]kansai-qff.org(※担当者の名前C)
 press[at]kansai-qff.org(※担当者の名前D)
 ticket[at]kansai-qff.org(※担当者の名前E)
 電話の場合 070-●●●●-●●●●(※担当者の名前A)



※注:この文章は、2005年度の関西クィア映画祭の会場で実行委員会が配布したチラシをテキストにしたものです。

※注:末尾の名前部分については、現状と異なっていますので、抹消してあります。また「@」を「[at]」に置き換えてあります。


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