手のひらのパズル

手のひらのパズル
Puzzle in the palm

上映作品『手のひらのパズル』スチール画像

北陸・金沢。地域の雑誌社で働き、仕事も面白くなってきた30代の梨沙。匠と同棲を始めてから、家族や周りからの結婚や出産にプレッシャーを感じるようになる。「あなたの幸せが、わたしの幸せ」と強調する母親。主人公梨沙は、「私にとっての幸せとは何か」と、思い悩む。そして、少しずつ、すれ違っていくふたり。
他方、「わたしもいつか結婚したい」と呟く親友の真子とのある出来事をきっかけに物語は進んでいく。
金沢の古くからの観光地「中の橋」、北陸新幹線の開通した新しいJR金沢駅での場面など、コントラストのある美しい景色を背景に梨沙が「私」を見つけ、受け入れていく爽やかな短編成長物語。
(文責:映画祭実行委員会)

監督から

プロフィール

黒川鮎美 監督
俳優
今回初監督作品になる。
脚本・監督・プロデュース・編集全てを担当。

作品紹介

金沢で生まれ育った梨沙と匠。
付き合って一年半。30歳になり、周りからも結婚を囃し立てられるようになった二人は、周りの進めで同棲をすることになる。
結婚を意識するようになった二人はお互いの時間を共有していく中で、少しずつあるズレに気づいていく。
そんな時に結婚の相談をしていた女友達、真子とのある出来事をきっかけに、変わっていく梨沙の想い。

自分らしさとは何かー
幸せの形とはー

映画作成意図

美味しいものを食べたら幸せ。
好きな人と一緒にいられたら幸せ。
その幸せになる権利は誰しもが持っていると思います。

その当たり前だと思っている幸せが、
当たり前に出来ない日本の現代社会に映画を通してメスを入れたいと思いました。

東京では新宿二丁目という当事者が多く集まる、大きなコミュニティーがあります。
そこへいけば仲間が見つかったり、同じ悩みを持つ人たちが多くいます。

しかし、地方の場合どうでしょうか?

田舎はよくも悪くも隣にどんな人が住んでいて、何の仕事をしているかまで知っています。
核家族化が進む中、横のつながりがとても濃いのがいいところでもあり、しかしそれにより、周りの目を気にして、自由に生きづらい人が人たちがいるのも事実です。

日本全体が変わるきっかけをLGBTQに対してあまり積極的に理解を示す人が少ないと言われている北陸から発信して日本を変えたい。
当たり前のことが当たり前に叶う世界にしたい。 そのきっかけを作りたい。と考えました。

かといって、田舎が悪いわけではありません。
地元愛があるからこそ、地元に住み続けたいからこそ、
多様性を認めて生きていきたいのです。

自分の居場所が見つからず、本当の自分が見せられないまま人生を歩んでいる人たちが、
日本中に存在することを知ってもらいたい、と思い、この作品を作りました。

予告編

スチール

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作品基本情報

邦題・原題

手のひらのパズル

英語題

Puzzle in the palm

監督

黒川鮎美 / Ayumi Kurokawa

上映時間

26分

制作年

2022年

制作国

日本

言語

日本語

字幕

日本語字幕あり / 英語字幕なし No English subtitles

プレミア情報

関西初

Webサイト

https://tenohiranopazzule.studio.site/

主な上映歴・受賞歴

レインボーマリッジフィルムフェスティバル入選
シリコンバレークィアフェスティバル入選
マビッヒ映画祭入選

上映スケジュール

大阪会場

(日) 開場開演)国内作品コンペティション

京都会場

(土) 開場開演)国内作品コンペティション