アンバー、いつまでも
アンバー、いつまでも
Always Amber
「友達と無人島にいたら、そこには規範も何もない」
こう話すアンバーは、スウェーデンのストックホルムで暮らす17歳のノンバイナリー。幼馴染のセバスチャンとはニコイチで、こんなにも早く自分の性別に気づくことができたのも、先にカムアウトした彼のおかげだという。でも、あることが理由で疎遠になってしまい、どうやって折り合いをつけようかと悩むアンバーを、カメラは追う。
作中で印象的なのは、揺れ動く人間関係と共に、コロコロ変わるアンバーの外見。頭をバリカンで剃ったり、ウィッグを被ったり、ブリーチしたり、染めたり、シーンごとに変化する髪型と髪色。メイクだって自由自在だ。「私の見た目は私が決める」という、規範に抗う意志をまるで表しているようだ。
若者の青春の3年間を切り取ったドキュメンタリーは、こんな変化の連続を映し出す。胸オペしたい、という気持ちだって、変わってしまう…のか!?
(文責:西木久実)
予告編
スチール
作品基本情報
邦題
アンバー、いつまでも
英語題・原題
Always Amber
監督
Lia Hietala、Hannah Reinikainen
上映時間
74分
制作年
2020年
制作国
スウェーデン
言語
スウェーデン語・英語
字幕
日本語字幕あり / 英語字幕あり English subtitles are available
プレミア情報
日本初
Webサイト
http://story.se/film/always-amber/
主な上映歴・受賞歴
https://www.berlinale.de/en/archive-selection/archive-2020/programme/detail/202010775.html