トイレのあり方について考えるミニ企画を、3月20日(日)に京都で開催します。
参加には事前の申込みが必要です。
●関西クィア映画祭では、毎年、会場の管理者と協議して、映画祭会場に「性別指定のないトイレ」を設けています。昨年の大阪会場では、トイレのあり方についてのご意見が1件、寄せられました。そのため、映画祭終了後の10月7日に「性別指定のないトイレ」についての映画祭実行委員会としてのコメントを、ウェブサイトに掲載しました。以下に再掲します。
大阪会場で、性別指定のないトイレについてのご意見を頂きました。
現在、シスジェンダーの人や性別二元主義の強制を支持する人のことだけを想定したトイレが、社会のほとんどを占めています。
また、現実には多くの性暴力がこの社会にある事から分かるように、性別指定を設けることは、性暴力の抑止にはなりません。しかし実際には、性暴力への対策として、安易に性別分けという方法を考えてしまう人が多いです。
そういう社会のあり方に抵抗するために、関西クィア映画祭では「性別指定のないトイレ」を標準にしています。また、「性別指定のあるトイレ」を希望される方にも配慮をし、別途その場所をご案内しています。
このようなトイレのあり方を経験することを通じて、日常生活の中にある「シスジェンダーの特権」「性別二元主義の強制」に気がついて貰えればとも思っています。
今回ご意見を頂いたことで、上記のような私たちの意図をもっと積極的に伝えていくことの必要性に、気がつくことができました。ありがとうございます。(2021/10/7掲載)
関西クィア映画祭 実行委員会
https://kansai-qff.org/2021/accessibility/#Toilet
●ところが、そのことを告知した映画祭公式Twitterの投稿に対して、トランスジェンダーを差別する不適切な書き込みが多数ありました。書き込みは、無知によるもの、誤解や思い込みによるもの、意図的な曲解、意図的な差別や暴力、自説を開陳するために場を利用するもの、そして映画祭実行委員会とは異なる意見や疑問の表明など、様々なタイプのものがありました。差別的、攻撃的な書き込みを多数集中させることで、映画祭側を萎縮させたり、逆に過剰防衛を誘発しようという意図を持つ人たちが存在します。場を「荒らす」ことで、人々が素直に意見交換をして学び成長していくことが妨げられています。
大阪会場で、性別指定のないトイレについてのご意見を頂きました。
— 関西クィア映画祭 公式アカウント (@kqff_official) October 7, 2021
実行委員会としてのコメントを、以下に掲載しました。https://t.co/gGQ5tj1eck
●今回のミニ企画では
・トイレの件がネットで炎上したのはなぜか
・関西クィア映画祭の取組に改善すべき点はなかったか
・そもそも、公共の場所のトイレはどうあるべきなのか
・トランスジェンダーの権利ってなんなのか
などについて、参加者同士で素直に意見交換をして、学び成長していくための場所として、開催します。
またそのために、これまでに関西クィア映画祭に実際に参加した経験がある人だけを対象とします。
●当日は、『トイレのレッスン』を皆で鑑賞してから、話し合いに入ります。
●参加を希望される方は、以下のフォームから申込みください。先着順になります。
https://bit.ly/KQFF20220320
企画名 トイレの性別指定について考えよう!★関西クィア映画祭ミニ企画
日 時 2022年3月20日(日)13:00〜17:00
会 場 京都市内。参加申込みを頂いた人に連絡します。
定 員 20名(先着順)
参加費 300円/500円/1000円(いずれかの払える金額)
日本国内でも、経済的な格差が拡大しています。これは社会構造に主な原因があり、個人の努力ではどうにもならない問題があります。
私たち関西クィア映画祭は、経済的理由で企画に参加できなくなる人を減らすために、段階的な価格設定(裁量制価格設定)をしています。
各自の状況に応じて、自身で価格を選んでください。
経済的に余裕のある人はそれに見合った価格で購入することで、コミュニティーの他の仲間が、企画に参加できるようになります。
証明書の提示などは不要です。「みんな」で助け合う文化を、私たちのクィア・コミュニティーに作っていきましょう。
https://kansai-qff.org/2021/ticket/kyoto.html
主 催 関西クィア映画祭 実行委員会
ウェブ https://kansai-qff.org/
メール info★kansai-qff.org(★→@)
電 話 080-3820-2731(留守電にメッセージをお願いします)
F A X 06-7878-8882