みんなバカ野郎だ
ゲイであることを同級生にいいふらされイジめられる悟と、人と話すのが怖くて無口な創介。修学旅行で同じ部屋になった、孤独な二人の高校生たちの心の交流を描く。
本作のベースとなっているのは、監督自身の友人との思い出だ。
「小さい頃は『構造的差別』とか『同性愛嫌悪』とか、自分のつらい状況を客観的に考えられる材料や言葉すら少なく、周囲からのとげとげしい態度を生身のまま受け取ってしまっていた」という人も多いだろう。そんな渦中にいる人へ何かしようとも、「アライ(非当事者の支援者や仲間)」という言葉を掲げても、虚しいだけだ。
しかし、たどたどしくても、自分の言葉でお互いの心に寄り添おうとする二人の姿には思わず、「これこそが『アライ』だ、こんな友達との関係が欲しかった」と感じる。「アライ」という看板を掲げること自体が大事なのではなく、その場その場での振る舞いが問われているのだ。
- 邦題・原題
- みんなバカ野郎だ
- 英語題
- Everyone is a stupid
- 監督
- 白田悠太
- ジャンル
- ドラマ
- 上映時間
- 27分
- 制作年
- 2020
- 制作国
- 日本
- 言語
- 日本語
- 字幕
- 日本語字幕
- 上映会場・日時
- 大阪 (9/18 18:10) / 京都 (9/20 14:45)