• 【大阪】HEP HALL - 9/15(土) 16(日) 17(月・祝)
  • 【京都】京大西部講堂 - 10/12(金) 13(土) 14(日)
会場写真: 左-HEPHALL, 右-京大西部講堂

関西クィア映画祭について

性にあたりまえなんてないよ

あなたはどんな性別で暮らしていますか?

恋愛やセックスは好きですか?どんな恋愛やセックス、人との関わり方をしていますか?

「男らしさ」や「女らしさ」が期待されることに、しんどくなった経験はありませんか?

こういった「男女という制度」の枠組みから出て、自分らしい性を生きている人たちが、既に沢山います。典型的であってもなくてもいい、変 (=クィア) でもいい、性のあり方は多様だ、私たちは生きていける。今年で7回目を迎える関西クィア映画祭は、そんなメッセージが溢れる映画を上映する「みんなのお祭り」です。

タイヘン×ヘンタイ

性別や恋愛のあり方、生き方は多様だー私たちはそう思って集まります。しかし時間を重ねると、私たち自身も他者の性のあり方に無知だったり、時には受け入れ難いことがある、と気がつきます。また私たちの間にも、性とは別の面での差別(民族、障害、社会的地位など)もあります。「少数派の中の少数派」を作ってしまうことへの無関心や差別・抑圧は、私たちの間でも珍しくありません。本当に多様性と向き合い、それを手に入れるのはとても「タイヘン」なのです。

最近は「LGBT」の用語が流行りですが、私たちは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、ヘテロセクシュアルといった簡単な言葉では表しきれない存在です。恋愛対象の性別や自身の性別が、個人の人生の中で「変わる/変態する」ことだってあります。さらに「フツーのヘンタイより、とってもヘンタイ」でありたいという思いも含まれています。

【タイヘン×ヘンタイ】のキャッチコピー、「私たちはひとりひとり違っている、という現実に向きあうんだ!」という心意気を表現するには、ピッタリの言葉だと思いませんか?

ところで「クィア」ってなんですか?

ひとりひとりが自分の性や生き方を選び決めていこう、規範の押し付けに反対しよう、というメッセージです。

「クィア」は、これまでは性の領域で「ふつう」ではないと考えられている人々への蔑称でした。これを逆手にとって使うことで、様々な少数派を肯定し、「ヘンでもいい」「不一致は私たちの豊かさだ」と差異の権利を主張し、LGBTだけでなく「普通ではない」「典型的でない」生き方をポジティブにとらえ直す意図があります。

わたしたちが大事にすること

「同性愛」「性同一性障害」にとどまらず、トランスジェンダーやバイセクシュアル、インターセックスなど、後回しにされがちな【性】。パートナーシップ、セックスワーク、HIV/エイズ、民族、宗教、職業、障害などに関わる【性の多様さ】。そしてそれらが混ざり合う場面や場所を見のがさず、「わたしたち」の身の回りにあることとして考えることを、私たちは大事にしたいと思っています。

「セクマイだけ」「女子だけ」「(事実上)男子だけ」「日本人だけ」…。そんなあり方ではなく、開かれたミックスな場を、私たちはできるだけ作りたい。さまざまな立場や考え方のひとが参加する場を作って、たがいに交流し、映像を通じて私たち自身のことを考えることで、ライフスタイルの多様性を実感し、自身の知らなかったことを学びたい。このような経験は、ひとりひとりが生きる勇気を得る、大切な糧となると私たちは信じています。

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