関西クィア映画祭2010
韓国特集―二般(イバン)映画

友人だから話すよ
韓国社会において、レズビアンが周辺の人々にカミングアウトをすることはとても難しい。それにもかかわらず異性愛者の友人にカミングアウトをしたレズビアンたちがいる。映画「友人だから話すよ」は、カミングアウト後に異性愛者の友人が示した反応と、その後互いの考えがどのように変わっていったのかを描き出した短編だ。

「同性愛者の友人からのカミングアウト」は、映画を見る人にも起きうる出来事だ。本作品の目的は、このことについて考える機会を提供すること、そして異なる性的アイデンティティをもつ人々が、いかにして互いに尊重し合える関係をつくることができるのかを模索することである。

私はジニョン
ジニョンは小学4年生で、クラスの人気者。ママの恋人であるヒョンジが引っ越してきて同居が始まり…ヒョンジのことがどうしても気になるジニョンは自分の気持ちに気が付いてしまう。この気持ちって、いいの?最後にジニョンはヒョンジに気持ちを打ち明ける。

銭湯
何故か険しい雰囲気が漂う家族。母親は若い方の娘の目を見ようとしない。姉が妹に銭湯に行くことを提案するも、選ぶのは自宅から遠く離れた銭湯。

家族と一緒に銭湯に行くこと?ただそれだけの映画「銭湯」。しかしこの20分間は、普通の日常生活の中にある社会的カラクリをあぶり出し、また家族メンバーの関係のあり方にも一石を投じる。

ただの友達?
兵役についている恋人ミンスの休暇に、セオクは楽しい夜を期待してミンスを訪ねる。しかしミンスの母親も登場し一緒に泊まることに。2人の関係を怪しむ母親に、2人は「ただの友達」と答える。

日本でも劇場公開された「後悔なんてしない」でプロデューサーを務めたキム=ジョ・グァンスが監督した2作目の映画「ただの友達?」は、韓国の2人の少年の新鮮な愛を描いた、愉快で楽しいカミングアウト・ゲイ・ドラマ。

※上映後、「友人だから話すよ」を制作したDyFoのモギさんから、舞台挨拶を予定しています。

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